当山では弘法大師高野山ご開創1200年記念事業として、
「百観音ご尊像の謹刻造顕」「大観音堂の建立」「表参道等の伽藍境内の大整備工事」を進めて参りました。
この度の落慶開眼大法会に多くの方にご参列いただき、ありがとうございました。
当日は雲一つない五月晴れに恵まれ、華やかな空気の中、盛大な法会が執り行われました。
九州を中心に出仕いただいた、14名の衲衣姿の識衆が新参道を練り歩き、堂前では庭讃(声明)が唱えられました。
堂内に移り、中曲行道が修される中、百体の観音尊像が開眼されました。
その後、大般若が転読され、参詣の方々に加持が施されました。
法会終了後に、記念式典が執り行われ、檀信徒総代のごあいさつや工事関係者の方々へ感謝状が授与がおこなわれました。
また、工事を統括した吉田建築工房株式会社の吉田義仁社長からのごあいさつ、住職からのあいさつがありました。
式典後は、参道整備工事で完成した百観音堂と本堂をつなぐ勾欄の渡り初め、本堂での、ご本尊千手観音さまへの御法楽が執行されました。
その間、参詣者の方々は完成した、百観音堂を内拝したり、勾欄を渡ったりしながら、餅まき会場へと足を進めました。
餅まきは百観音堂の裏のドウダンツツジが植栽された庭で盛大に執り行われました。
百観音堂は九間の瓦葺、瓦敷きのお堂です。
堂内には八尺の千手観音と99体の観音像が祀られ、金色に輝いています。
新表参道は幅5メートルの階段のほか、車いすでも上がることができる緩やかなスロープとなっています。
そのまわりには、枝垂れ桜、芝桜、ドウダンツツジ等が植栽され、彩りを加えています。
特にドウダンツツジは百観音堂を囲むように600本以上植えられ、秋にはあたり一面が真っ赤に紅葉します。
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