・花の霊場
皆さんが立ち入ることができるお堂や参道、駐車場周辺をいいます。
桜やコブシ、モミジなど沢山の木々が植栽されています。
ドウダンツツジやシャクナゲ、アジサイなどの植栽と並行し、
桜やモミジの樹勢の維持、病気・害虫の防除等を行い、
参拝の方やお遍路さんを迎えるための整備を進めます。
・修行の林
植林された杉、檜、高野槙などは、身の引き締まるような厳かな印象を受ける樹木です。
しかし、針葉樹林は人が管理をしなければ、光が入らなくなり、
いずれ土砂の流出を引き起こし、がけ崩れの原因となります。
これらの林は強めに間伐し、下草を刈りこみ、その間に中低木を植栽します。
光を当て、風通しを良くし、長く維持する針葉樹林を育てます。
・紅葉の森
紅葉の「のみやまさん」で知られる呑山観音寺にはモミジの他、
山桜やアカシデなど、美しい落葉樹が自生しています。
今ある森の他に、荒れた竹林や、薮を整理し、
モミジや山桜を中心に植栽を進め、明るい森を形成します。
この森は花、新緑、紅葉、樹氷など四季折々の表情を私たちに見せてくれます。
また、野鳥や、動物、昆虫にとっても過ごしやすい場所となります。
・野美山の杜
タブ・マテバシイ、スダシイなどの照葉樹は九州地方の極相林を形成する木々です。
照葉樹の花は、ニホンミツバチにとって花の少ない時期の貴重な密源となります。
これらの木を大切に残しつつ、間伐し、落葉樹を少し混ぜることで、
動物や野鳥の集まる森を作ります。
また、堂宇から遠く離れた竹林は伐採後、クヌギやコナラ、ブナなどの
ドングリの木(落葉広葉樹)を中心に森づくりを進めていきます。 |